ニナ・メタイエ
ニナ・メタイエ氏にとって、パティスリーとは人々の心をつなぐ贈り物。ニナ ザ・リッツ・カールトン東京の開業により、卓越した職人技と創造性が息づく彼女のシグネチャークリエーションが並ぶパティスリーが、日本に誕生しました。フランス菓子の伝統に敬意を払いながら、現代的な感性と洗練された美意識によって再解釈されたペストリーの数々。時代を超えて受け継がれるエレガンスと革新が織りなす、特別な味わいをご堪能ください。
続きを読むニナ・メタイエ氏について
1988年5月2日、フランス西部の港町ラ・ロシェルに生まれる。美食やレストラン文化を愛する家庭で育ったものの、当初からパティシエを志していたわけではなかった。16歳の時、メキシコに1年間留学。この経験が、現在の彼女の人生観や国際的な視野を形づくる大きな転機となった。
帰国後、将来的にメキシコで生活し働くことを夢見ていたメタイエ氏は、世界的に高く評価されるフランスのパン職人文化に着目し、その道へ進むことを決意する。文学系のバカロレア取得後、製パンを学び始めるが、当時は女性が職人として受け入れられる機会が少なく、修業先探しには苦労した。そんな中、故郷ラ・ロシェルのベーカリー「Chez Paillat」にて見習いとしての第一歩を踏み出す。
その後オーストラリアへ渡り、メルボルンのフランス系ベーカリー・パティスリーで働きながら経験を積む。帰国後はパリの名門料理学校「フェランディ」で製菓を学び、名門ホテルやレストランでキャリアを重ねた。
「ル・ムーリス」ではヤニック・アレノ氏率いるチームの一員として経験を積み、その後5つ星ホテル「ル・ラファエル」のシェフパティシエに就任。そこで発表したシグネチャーデザート「L'île flottante exotique」は高い評価を獲得した。さらに、ジャン=フランソワ・ピエージュ氏の「ル・グラン・レストラン」ではデザートメニューの開発を担当し、同店は開業からわずか6か月でミシュラン二つ星を獲得した。
その後、カフェ・プーシキンの依頼を受け、中国、ロシア、カタールなど世界各国に向けたスイーツコレクションを展開。ラグジュアリーホテルやミシュラン星付きレストランで培った経験を通じて、「感情を呼び起こす味わい」への探究心を深めていく。
20代で世界各国のマスタークラスや国際コンペティションの審査員を務めるようになり、2016年には専門誌『Le Chef(ル・シェフ)』、2017年には『Gault & Millau(ゴ・エ・ミヨ)』より「最優秀パティシエ」に選出された。
2019年以降は、ロンドンや上海をはじめ世界各地のプロジェクトに参画。さらに2020年には自身のブランド「Délicatisserie」を立ち上げ、環境配慮と職人技を両立した新しいパティスリーの形を提案した。2024年には故郷ラ・ロシェルに「Le Fournil」と「Chez Paillat」をオープン。見習い時代を過ごした思い出の店を受け継ぐ形で、パン職人とパティシエという二つの原点を結びつけた。
現在はデザートクリエーションを中心とするグループを率い、コンサルティング、商品開発、イベント、研究開発など幅広い分野で活躍。2021年に出版したレシピブック『La Délicate Pâtisserie』は、現代フランス菓子を代表する一冊として高く評価されている。
2023年には、国際製パン・製菓連合より「World Confectioner of the Year」を受賞。さらに2024年6月、「世界のベストレストラン50」にて、世界最優秀パティシエに選出され、世界最高峰のパティシエとしてその名を刻んだ。
ニナ・メタイエ氏が何より大切にしているのは、パティスリーがもたらす感動と喜びである。
「私にとってパティスリーとは、何よりも“ご褒美”であり、幼い頃の記憶を呼び覚まし、大切な人との幸せな時間を思い出させてくれるものです。私たちは、土地や生産者への敬意を大切にしながら、美しい素材と愛情を込めてお菓子を作り、そのシンプルな幸せを皆様と分かち合いたいと願っています。」
受賞歴:
- 2025年 Entrepreneur 2025(Who's Who d'Or)
- 2024年 Knight of the Order of Agricultural Merit 2024(農事功労章シュヴァリエ / 騎士)
- 2024年 世界最優秀パティシエ(世界のベストレストラン50)
- 2023年 Knight of the National Order of Merit 2023(国家功労勲章シュヴァリエ/騎士級)
- 2023年 ワールド・コンフェクショナー賞(国際製パン・製菓連合 )
- 2022年 Audacity Prize 2022(Talents du Luxe)
- 2017年 最優秀パティシエ賞(ゴ・エ・ミヨ、フランス)
- 2017年 30 éclaireurs(ヴァニティ・フェア、フランス)
- 2016年 最優秀パティシエ賞(ル・シェフ、プロ投票)
受賞歴
2024
世界最優秀パティシエ 2024 | 世界のベストレストラン50
2023
ワールド・コンフェクショナー賞 2023 | 国際製パン・製菓連合
2022
Talent de l’Audace 2022 | Centre du Luxe et de la Création
2017
最優秀パティシエ賞 2017 | ゴ・エ・ミヨ
30 éclaireurs | ヴァニティ・フェア
加藤芳枝
ニナ・メタイエ氏のビジョンを日本で体現する存在として、加藤芳枝はパティスリーに日本ならではの繊細な美意識をもたらします。洗練されたホスピタリティと深い文化的理解に裏打ちされた経験を生かし、一つひとつの作品をニナ ザ・リッツ・カールトン東京にふさわしい優雅さへと昇華しています。
彼女にとってサービスとは、もう一つの芸術表現。ペストリーとゲスト、その双方を敬いながら紡がれる自然で美しいおもてなしは、このコラボレーションを支える重要な存在です。卓越した職人たちの想いをつなぐ架け橋として、特別な体験をお届けします。
続きを読む加藤芳枝
2026年1月、ザ・リッツ・カールトン東京のパティスリー「ニナ ザ・リッツ・カールトン東京」ペストリーシェフに着任。幼い頃、祖父母とのお茶の時間に親しみ、祖母の菓子道具やレシピ本を片手に焼き菓子を作っていた経験が、菓子の道を志す原点となる。幼少期から海外文化への憧れも強く、お菓子を通してまだ見ぬ世界へ触れたいという思いを抱き、辻調グループフランス校へ進学。在学中には、フランス・ロワール地方の名門レストラン「Château de Noirieux」にて研修生として経験を積み、本場フランスの美食文化とデセールの哲学に触れる。
帰国後は、都内のフレンチレストラン、パティスリー、会員制クラブレストランなどでデザート製作や商品開発に従事。その後、婚礼・レストラン事業を展開する企業にて約10年にわたりキャリアを築き、年間約200件におよぶウェディングケーキを手掛けるほか、婚礼・宴会向けアシェットデセールやデザートビュッフェの商品開発にも携わった。さらに店舗運営やサービス、新店舗立ち上げも経験し、2023年には日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格を取得。日常の景色や季節の移ろいから得る繊細な感覚を大切にし、その時々の空気感を菓子作りのインスピレーションへと繋げている。
2026年の「ニナ ザ・リッツ・カールトン東京」開業プロジェクトでは、世界的パティシエである Nina Métayer のチームと共に研鑽を積む。彼女が大切にする“良いチームが良い仕事を生み出す”という哲学に深く共感し、その繊細な世界観と感性を日本のゲストへ届けるべく、挑戦を続けている。